東北を彩る楽天チア スタジアム以外でも様々な活動…メンバーが語る“原動力”

東北ゴールデンエンジェルス・MOMOKAさん(中央)【写真:球団提供】
東北ゴールデンエンジェルス・MOMOKAさん(中央)【写真:球団提供】

「東北ゴールデンエンジェルス」で活躍するMOMOKAさん

 楽天の公式チアリーダー「東北ゴールデンエンジェルス」(以下エンジェルス)は、2024年に節目の20年目を迎える。パフォーマンスを通してスタジアムを盛り上げチームを応援することはもちろん、各種メディア出演でのPR活動やチアダンススクールインストラクターなどを行い、ファンや地域社会とチームをつなぐ「架け橋」を目指して活動している。MOMOKAさんは、プロ野球界のパフォーマーは「自身が主役になるのではなく、スタジアムにいらっしゃる皆さまを主役にする仕事」だと話す。

 東北全体を盛り上げることにも重きを置き、東北各地の小中学校訪問やマスコットと行く幼稚園・保育園訪問など、地域の方との交流を盛んに行うところも特徴のひとつ。MOMOKAさんも「エンジェルスの自慢できるところ」について、「どこへ行っても温かく迎えていただけることです。1年の間に東北各県とキャンプ地の沖縄へ遠征させていただきましたが、『楽しかった』『また来てね』という温かいお言葉をどこへ行ってもいただけるのは、歴代のエンジェルスメンバーが各地域の方々に寄り添い、素敵な交流を紡いできた証しだと感じています」。

 ダンスパフォーマンス以外にもメディア出演やステージMC、インストラクターとして子どもたちへのダンス指導など、さまざまな役割を担うエンジェルス。気力と体力が必要ですが、MOMOKAさんが活動を続けられる原動力は「今まで支えてくださった方々とスクール生の存在」だという。

「どんな時でも支えてくれた両親や友人、応援し続けてくださった恩師やファンの皆さま、そして切磋琢磨し合ったメンバーや温かく助けてくださったスタッフの皆さまなど、数え切れないほどたくさんの方の想いや行動に支えられ、私たちは表舞台に立たせていただいています。その方々への恩返しをしたい気持ちや、私たちに憧れを抱いてくれているスクール生の自慢の先生でありたいという気持ちが私の原動力です」

自分が主役ではなく「ひとりでも多くの方に手を叩いていただけるように」

 そんなMOMOKAさんは、プロ野球界のパフォーマーはどんな職業だと感じているのか。「自身が主役になるのではなく、スタジアムにいらっしゃる皆さまを主役にする仕事だと私は思っています。ちょっと恥ずかしいなというお客さまをはじめ、すべての方に、応援することを心から楽しんでいただけるように、まずは自らが率先して大きな声を出したり、ひとりでも多くの方に手を叩いていただけるようお客さまと目を合わせながら手を叩いたり、応援しやすい環境を整えることが私たちの仕事だと考えています」と話した。

 現在、エンジェルスは2024年度の新メンバーを募集中。これからメンバーになる方へ向けて、東北ゴールデンエンジェルスとして活動していくうえで「もっとも大切にしてほしい」と思うことは――。

「『初心を忘れないこと』です。夢を掴んだ先でも壁はありますし、時には与えられた環境に感謝の気持ちが薄れる時があるかもしれません。そんな時には一度立ち止まって、自分自身の今までの努力や多くの方に支えられていることを思い出せる人であって欲しいと思います。エンジェルスは『パフォーマー』ではなく『チアリーダー』としての活動に重きを置くチームです。応援をリードする存在としてチームの勝利に貢献する心や、スクール生の成長に寄り添い導く姿勢、お会いした方々を元気づける存在であるという意識など、各々の描く理想のチアリーダー像に近づけるように、全力で1年間駆け抜けて欲しいです」

(「パ・リーグ インサイト」池田紗里)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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