早大2選手指名漏れ「そんなに甘くない」 熊田は順位縛り…小宮山監督「厳しかったと思う」
U-18、大学代表も経験した熊田は社会人・トヨタ自動車へ
早大は28日、神宮球場で行われた東京六大学野球秋季リーグ・慶大1回戦に3-2で勝利した。試合後には、小宮山悟監督が26日のドラフト会議で指名されなかった熊田任洋内野手と加藤孝太郎投手について言及。副主将も務めた熊田については、3位までの順位縛りがあったことを明かし「なかなか3位までに食い込むのは厳しかったと思う」と語った。
昨年、蛭間拓哉外野手(西武1位)を輩出した早大は、熊田とエース加藤、東海林碧波投手が志望届を提出していた。熊田は東邦高時代に佐々木朗希投手(ロッテ)、宮城大弥投手(オリックス)らとともにU-18代表にも選出された。進学後は1年春からリーグ戦に出場し、4年間レギュラーとしてチームを支えてきた。3年秋には打率.342、3本塁打を放ち、今季も打率.361と好調だ。
熊田は3位までに指名されなければ社会人・トヨタ自動車に進むことを各球団に伝えていた。小宮山監督は「今年の候補者の顔ぶれを見ると、なかなか3位までに食い込むのは厳しかったと思う。本人もそれなりに覚悟を決めていたと思います」と語った。
プロ入りの夢は、再来年以降に持ち越しとなった。「トヨタ自動車さんはそう簡単に行ける所ではないですから。そこから声をかけていただいて、お世話になって、ましてや『2年後プロに送り出せるように、われわれも頑張ります』とトヨタ自動車さんの方からから言っていただいていますので、本人も割り切れている部分はあると思います」と思いをめぐらせた。
加藤は3年時から先発として頭角を現し、同秋には防御率1.41で最優秀防御率のタイトルを獲得した。球速こそ常時140キロ前後だが、伸びのあるボールと高い制球力でリーグ戦では安定した投球を見せていた。小宮山監督は「加藤に関しては球が速くないので、見栄えがよくないので、なかなかプロからは声かからないですね。そんなに甘いものではないです」とドラフトを振り返った。
(Full-Count編集部)