劇的V弾の元巨人助っ人、失踪経てスター選手に 大谷翔平と争った30歳が記録的躍動

WS第1戦でサヨナラ本塁打を放ったレンジャーズのアドリス・ガルシア【写真:ロイター】
WS第1戦でサヨナラ本塁打を放ったレンジャーズのアドリス・ガルシア【写真:ロイター】

巨人でプレー経験のあるガルシア、ポストシーズン5戦連発は歴代2位タイの記録

 レンジャーズのアドリス・ガルシア外野手は27日(日本時間28日)、本拠地で行われたダイヤモンドバックスとのワールドシリーズ第1戦で、延長11回にサヨナラ本塁打を放った。巨人に在籍した過去を持つ30歳は、これで歴代2位タイとなるポストシーズン5戦連発を記録した。

 キューバ出身のガルシアは、2011年に国内リーグでデビュー。その後2016年に巨人に加入したものの、1軍出場はわずか4試合、7打数無安打3三振の成績に終わり、8月中旬には契約解除となった。その後、キューバに帰国する途中に消息を絶って亡命。2017年2月にカージナルスとマイナー契約を結び、2018年にメジャーデビューを果たした。

 2019年オフにトレードでレンジャーズに移籍すると、2021年には149試合で31本塁打、2022年には27本塁打を記録。そして今季はエンゼルス・大谷翔平投手に次いでリーグ2位となる39本塁打を放った。

 米スポーツ局「ESPN」の「スタッツ&インフォ」によるとワールドシリーズ初戦でサヨナラ本塁打を放ったのは、1988年のカーク・ギブソン以来。第2戦でも本塁打を放てば6試合連発となり、歴代1位のダニエル・マーフィー(2015年)に並ぶ。さらに、ポストシーズンで4戦連続2打点以上を記録した史上3人目の選手となった。

 この日の試合後には「いいスイングをすることだけが頭にあった。それがうまくできていると思う。ここにいること、そしてワールドシリーズでプレーすることができるのが本当にうれしい。試合で楽しめることがうれしいよ」と喜んだガルシア。リーグ優勝決定シリーズではMVPとなり、続くワールドシリーズでも初戦で大活躍。残る試合でも、絶好調男の打棒に期待したい。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY