僅か3年で分かれた明暗 WBC右腕ら活躍の裏で半分が戦力外…オリ20年ドラフト
オリは2020年ドラフトで支配下6人、育成6人を指名…山下や宇田川が台頭した
オリックスは30日、中川拓真捕手、平野大和外野手、育成の辻垣高良投手、釣寿生捕手の4選手に来年度の選手契約を行わない旨を通告したと発表した。4人中3人が2020年ドラフト指名選手。1位の山下舜平大投手ら台頭した選手もいた一方で、同年ドラフト組の今オフ戦力外はこれで5人となった。
オリックスはこの年、支配下6人、育成6人の計12人を指名。支配下では、1位の山下が今季開幕投手を務めるなど9勝をマークした。6位の阿部翔太投手は49登板で3勝21ホールド、防御率2.70の活躍でブルペンを支えた。
育成3位の宇田川優希投手は昨年途中に支配下となり、今春のWBCに出場。レギュラーシーズンも46登板で4勝20ホールド、防御率1.77で、リーグ3連覇を支えた。
一方で支配下4位の下手投げ、中川颯投手は昨オフに戦力外となり、育成契約を結んだ今オフも来季契約を結ばないことを通達された。今季はファームで21試合に登板して0勝1敗、防御率1.38。同5位の中川拓は3年間で1軍出場がなかった。今季はファームで20試合出場、打率.167だった。
育成2位の辻垣は今季ファームで20登板も防御率7.23。同4位の釣はファームで4試合出場にとどまった。育成5位の佐野如一外野手は1年目の開幕直前に支配下昇格したが、今季は1軍出場機会がなかった。また、育成6位で入団した古長拓内野手は在籍1年で戦力外になっている。僅か3年で大きく分かれた明暗。プロの厳しさを感じさせる。
(Full-Count編集部)