トレード移籍経験も3年以内に戦力外の“現実” ドラ2左腕に大砲候補らも受けた通告

西武・ブランドン、佐々木健、オリックス・中川拓真(左から)【写真:荒川祐史】
西武・ブランドン、佐々木健、オリックス・中川拓真(左から)【写真:荒川祐史】

入団3年目以内に戦力外通告を受けたのは現時点で38人

 NPBでは第2次戦力外通告期間が実施中で、各球団が続々と戦力整理を進めている。勝負の厳しさが垣間見えるのは、入団3年以内という早い段階で通告を受けた選手の人数だ。現時点で2020年ドラフト以降の指名選手が戦力外となったのは支配下、育成選手を合わせて38人となっている。

 30日に来年度の契約を行わないと発表されたのは、オリックスの中川拓真捕手だ。豊橋中央高から2020年ドラフト5位で入団したが、1軍出場は果たせなかった。さらにオリックスは2020年に育成ドラフト5位で入団した佐野如一外野手にも戦力外通告を行っている。

 西武は2020年ドラフト2位の佐々木健投手、2021年ドラフト6位の中山誠吾内野手にも通告を行った。佐々木はプロ生活3年間で通算63試合に登板し、3勝1敗9ホールド、防御率3.05の成績を残していた。また、31日には2020年ドラフト6位のブランドン内野手、同7位の仲三河優太外野手とも来季の契約を結ばないことを発表した。 

 ロッテは2020年ドラフト4位の河村説人投手、同5位の西川僚祐外野手との来季の選手契約を行わないと発表。河村は今季の登板こそなかったが、2021年には4勝をマークし、デビューを果たしていた。

 ヤクルトは2020年ドラフト6位の20歳・嘉手苅浩太投手に、巨人は今季にロッテからトレードで獲得した小沼健太投手に戦力外を通達。努力を重ねてプロの扉を開いたものの、結果を出さなければ残れない厳しい世界となっている。

(Full-Count編集部)

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