巨人阿部監督「内角を打つのが下手」 吉川の打撃にメス…打率.256に「もっと出来る」
打率.256では物足りない? 吉川に熱血指導「今しかいろんなことにトライできない」
巨人・阿部慎之助新監督が1日、吉川尚輝内野手にメスを入れた。宮崎での秋季キャンプ初日。打撃練習中に身振り手振りで熱血指導した。
「今シーズン、いや何年も見ていて、もっと出来るだろうと思っている選手なので。今しかいろんなことにトライできないので。いろんなことを試してやってみたら、と相談して伝えてみましたけどね」
吉川のティー打撃では自らトスを上げ、長尺バットを使った実演指導もあった。スイングの際のバットの軌道を図る機器も使い、吉川は構えでバットを寝かせてから始動。「インコースを打つのが下手くそだし、打ってもラインドライブばかりになってしまうから。バットをどこの位置に置いたら、いい軌道で入ってくるかというのだけ。自分でも物足りないぐらいでもそれぐらい飛ぶんだよと。そういうのを分かって欲しかった」。指揮官は狙いを明かした。
来季は一塁手に岡本和真、三塁手に坂本勇人、遊撃手に門脇誠とレギュラーを固定する方針。二塁・吉川について、阿部監督は「もちろん1年間レギュラーを張って欲しいですよ」と願望を口にする。
今季は132試合出場で打率.256と物足りなかった。最後まで居残りで振り込んだ吉川は、「僕もやらないといけない。いいものを取り入れて吸収していければ。まだこれからだと思います」と前を向いていた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)