オリックス、山本由伸のポスティング承認 日本S終了から1時間で発表…メジャー挑戦へ
4日の日本シリーズ第6戦では14奪三振で完投勝利、有終の美を飾っていた
オリックスは5日、山本由伸投手の「ポスティング」によるメジャーリーグ球団への移籍について承認したと発表した。今後は「日米間選手契約に関する協定」に則り、申請の手続きを進めていく。日本シリーズが終了してからわずか1時間。3年連続で投手4冠に輝いた大エースの夢を後押しすることになった。
山本は今季23試合に先発登板し、16勝6敗、防御率1.21、169奪三振、勝率.727。史上初となる3年連続の「投手4冠」に輝いた。また、防御率1.21は、1956年に稲尾和久(西鉄)が記録した防御率1.06に続く、パ・リーグ歴代2位。2013年に24勝0敗を記録した田中将大(楽天)の防御率1.27をも上回る数字だった。
日本シリーズ第1戦では、6回途中7失点でまさかのノックアウトとなったが、4日に行われた第6戦で雪辱を晴らした。9回138球を投げて9安打1失点で完投勝利。シリーズ1試合での新記録となる14三振を奪い、これが日本でのラストマウンドになりそうだ。日本一は逃したが、有終の美を飾ったと言えるだろう。
2016年ドラフト4位で都城高から入団し、通算7年間で172試合に登板。70勝29敗、32ホールド1セーブ、防御率1.82の成績を残している。主要タイトルと表彰は最多勝3回、最優秀防御率4回、最多奪三振4回、最高勝率3回、沢村賞3回。3月のWBCでは侍ジャパンの世界一にも貢献し、メジャーから注目を集めている。
(Full-Count編集部)