大谷翔平が筆頭…動く大金は5534億円超えか 米経済紙「記録が塗り替えられる」
昨季各チームがFA全140人に費やした総額は史上最高の5534億円だった
エンゼルスをFAとなった大谷翔平投手がどんな大型契約を結ぶのか、注目度は増すばかりだ。7日(日本時間8日)には全球団との交渉が可能になるが、米経済誌「フォーブス」は「(FAリストの)筆頭がオオタニで、MLB球団は昨季のFA支出記録を更新する可能性」として、大金が動く可能性を示唆した。
「コッツ・ベースボールコントラクツ」の試算では、昨季各チームがFA全140人に費やした総額は、史上最高の37億ドル(約5534億円)だった。「今年は二刀流スターのショウへイ・オオタニがFA市場に出る選手の筆頭にいるため、昨季の記録が塗り替えられる可能性が大いにある」とみている。
選手個人の契約総額では、最高額はエンゼルスマイク・トラウトの4億2650万ドル(約637億9700万円)で、2030年までの契約となっている。大きく差が開いて2位はドジャースのムーキー・ベッツの3億6500万ドル(約545億9700万円)で、2032年まで契約。3位がヤンキースのアーロン・ジャッジで、2031年までの3億6000万ドル(約538億4900万円)だ。しかし「オオタニがチームを選んだ段階で、そのすべてが変わることはほぼ間違いない」と確信する。
大谷は右肘手術の影響で投手復帰は2025年となる見込みだが「少なくとも来季はDHしかできないにも関わらず、5億ドル(約747億9100万円)以上の契約を提示されるかもしれない。代理人のネズ・バレロは時間をかけるかもしれず、2019年にブライス・ハーパーがフィリーズと13年3億3000ドル(約493億6200万円)の契約にサインした時のように、(契約する)チームを見つけるのを3月まで延期するかもしれない」と分析した。
大谷を“諦めた”チームは「他にFA権を得たばかりのコーディ・ベリンジャー、マット・チャップマン、リース・ホスキンス、アダム・デュバル、ホルヘ・ソレア、マイケル・コンフォート、アンドリュー・マカッチェン、JD・マルティネス、そしてユリとルルデスのグリエル兄弟といったスラッガーたちを検討するかもしれない」と同誌。
今年ワールドシリーズを制覇したレンジャーズは昨オフ、FAでは5人しか契約せず、費やした額は2億4750万ドル(約369億円)、ダイヤモンドバックスも昨季オフ契約したFAは5人で、かかったコストは2500万ドル(約37億円)だった。17日(同18日)に始まるGM会議と、12月3日(同4日)に始まるウインターミーティング中には移籍の動きが活発となることが予想されているが、どれだけの金額が動くのか注目される。
(Full-Count編集部)