最長は39年、日本一から遠ざかる球団 3連覇でも困難…リーグ優勝とは違う難しさ
阪神は38年ぶりとなる日本一、2番目に遠ざかっていたがついに歓喜の瞬間
59年ぶりの関西勢同士の対戦となった今年の日本シリーズは、阪神の38年ぶりとなる日本一で幕を閉じた。12球団の中では、日本一から2番目に遠ざかっていたが、ついに歓喜の瞬間を迎えた。リーグ優勝とはまた違う難しさを伴うポストシーズンの戦い。ここでは各球団の最後の日本一を振り返っていきたい。
阪神に敗れたオリックスは、2022年に日本一。惜しくも連覇を逃した。2021年はそのオリックスと対戦したヤクルトが4勝2敗で頂点。2017年から2020年にかけては、ソフトバンクが史上初となる4連覇を達成している。2016年は日本ハム。栗山英樹監督が率い、大谷翔平投手が10勝、22本塁打の成績でチームを引っ張った。
楽天は2013年、球団創設9年目での日本一。これで12球団すべて最低でも1度は日本一を経験していることになった。最多22回の頂点に立っている巨人は、2012年以来、11年連続で遠ざかっている。ロッテの最後は2010年。CSからの下剋上だったが、勝率1位でのリーグ優勝は1974年が最後というのも興味深い。
1980~90年代にかけて黄金期を築いた西武も、2008年から遠ざかる。2018年と2019年にリーグ連覇したが、CSでソフトバンクに阻まれた。中日は2007年が最後。リーグ優勝も2011年以来なく、低迷している。DeNAは1998年にリーグ優勝&日本一。2017年はCSから日本シリーズに出たが、ソフトバンクに敗れた。
そして、最も遠ざかっているのは広島。古葉竹識監督のもと、4勝3敗で阪急を破った1984年が最後となる。2016年から2018年にかけて3連覇を達成したが、2016年は日本シリーズで日本ハムに、2017年はCSでDeNAに、2018年は日本シリーズでソフトバンクに敗れた。39年という時間に日本一の難しさを感じる。