ハムが抱える「2か所」の大きな穴、西武は唯一“1人だけ” 改善必須…パ球団の弱点
GG賞候補に日本ハムからは一塁手と二塁手で入らず…西武は外野1人だけ
守備の名手に贈られる「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」は10日に発表される。パ・リーグの候補は77人で、各ポジション1人(外野手は3人)が選出される。だが、球団によっては候補に入らなかったポジションもある。
選考対象となる選手の資格は、投手は規定投球回以上かは試合数の1/3以上登板。捕手は試合の1/2以上捕手として出場、内野手は試合の1/2以上1ポジションに就いていること、外野手は試合の1/2以上外野手として出場することになっている。
2年連続最下位に終わった日本ハムでは一塁手と二塁手で候補者がいなかった。一塁手の今季先発出場はアリエル・マルティネス捕手の41試合が最多で、野村佑希内野手が37試合、加藤豪将内野手が17試合で続いた。
二塁手は加藤豪の31試合が最多で、石井一成が20試合、上川畑大悟が17試合、谷内亮太が16試合、奈良間大己が15試合と続く。セイバーメトリクスの観点から分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、同じ守備位置の平均的な選手と比べた時に、どれだけ失点を増減させたかを示す守備指標「UZR」で、日本ハムの二塁手は「-6.3」。大きな改善ポイント言えるだろう。
リーグ3連覇果たしたオリックスも二塁手で選考対象者がいない。マーウィン・ゴンザレスの44試合先発が最多だった。2位のロッテは山口航輝外野手の61試合先発が最多。今オフの補強ポイントになってくるだろうか。
また、西武は外野手が愛斗の1人だけ。他の5球団は3選手以上ノミネートされているだけにその差は歴然だ。左翼は鈴木将平の57試合、中堅は長谷川信哉の48試合、右翼は愛斗の54試合先発が最多だった。来季巻き返しへの大きなポイントとなりそうだ。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。