山本由伸の“唯一の懸念”も「問題ない」 ジ軍編成トップが説く日本投手人気の理由

オリックス・山本由伸【写真:小林靖】
オリックス・山本由伸【写真:小林靖】

ジャイアンツ・ザイティ編成本部長に質問「なぜ日本人投手は優れているのか?」

 ジャイアンツのファーハン・ザイティ編成本部長は8日(日本時間9日)、米アリゾナ州スコッツデールで行われているGM会議で報道陣の取材に応じた。今オフのFA市場には大谷翔平投手(エンゼルスFA)、山本由伸投手(オリックス)ら日本投手に人気が集中。「なぜ、日本人投手は優れているのか?」。こんな問いかけに、ザイティ編成本部長は答えた。

「いい選手で才能があるからだ。日本から渡ってきた選手が、何人も素晴らしい成績を残している。先発投手もそうだ。名前は挙げないけど、投球スタイルだったり、球種の多さがその理由だ。スプリットは日本で大きな武器として使われているけど、北米や中南米では日本人ほど頻繁に、そして有効的に使えない。(スプリットは)野球で最も打ちづらい球種の1つだ」

 ダルビッシュは多彩な変化球を操り、大谷や千賀は落ちる球を決め球として使っている。これが日本投手がメジャーでも活躍できるか。「私たちはいい選手が好きだね。私からの回答は以上だ」。個人名を挙げることはなかったが、スプリット、カーブなど多彩な変化球を操る山本の獲得に興味を示しているのは間違いない。

 山本の身長は178センチ。一部の米メディアでは、この低身長を懸念する声もある。だが、ザイティ編成本部長は「気にしない!」と首を横に振る。「いい投手であれば、問題ない。米国で6フィート(約182.9センチ)以下の投手で素晴らしいキャリアを収めた選手がいる。6フィート以下の投手は、素晴らしい運動神経を持っていることが多い。柔軟に動くことができるので、守備能力が優れている。身長はあまり関係ないと思う」。ジャイアンツOBには身長180センチながら、2度のサイ・ヤング賞に輝いたティム・リンスカム投手がいる。ジャイアンツの編成トップは、投手の低身長を全く気にしていないようだ。

(Full-Count編集部)

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