MVP級無双も“相手”が悪すぎる… 霞む打率.327&33発、大谷翔平のライバルに同情の声
MLB公式がシーガーに同情「球界屈指の打撃と投球をする選手と対戦しなければ」
メジャーリーグの全日程が終わり、各表彰が続々決まりつつある。MLB公式サイトでは、まだ発表されていない各表彰を予想。16日(日本時間17日)に発表されるMVPはエンゼルスからFAになった大谷翔平投手の受賞が確実視されているが、ライバルの“不遇”を取り上げている。
ア・リーグの最終候補に残った3人は、大谷のほかにコーリー・シーガー内野手とマーカス・セミエン内野手(ともにレンジャーズ)。シーガーは今季、119試合に出場し、打率.327、33本塁打、96打点、OPS1.013でリーグ優勝に貢献した。しかし、現時点では打席では打率.304、44本塁打、95打点、OPS1.066、投げても10勝(5敗)、防御率3.14の成績を残した大谷に軍配が上がるとみられ、満票の可能性も示唆されている。
MLB公式のウィル・リーチ記者はそんなシーガーに同情した。思い起こすのは2年前。2021年に打率.331、48本塁打、111打点、OPS1.011の成績を残したブラディーミル・ゲレーロJr.内野手(ブルージェイズ)に、1位票が1票も入らなかった。「ゲレーロJr.と同様の話だが、球界屈指の打撃と投球をする選手と対決していないシーズンであれば、シーガーが送った1年は、MVPに相応しいものとなっていただろう」と分析。「不運にも、彼とセミエンはその男と対戦しているというわけだ」と同情した。
同記者は他の表彰についても予想。ナ・リーグの新人王ではダイヤモンドバックスのコービン・キャロル外野手の活躍が際立っていたことに触れ、メッツ・千賀滉大投手の活躍を認めた上で「(キャロルは)MVPの得票数ではトップ5に入るだろう」と述べた。新人王も確実とみているようだった。また、ナ・リーグのMVPは「フリーマンを怒らせるつもりはないが、この賞は明らかにベッツかアクーニャJr.に渡る」と予想した。
(Full-Count編集部)