戦力外はお宝だらけ? 2日で8人が新天地へ…トライアウト組ゼロも“異例のハイペース”
炭谷銀二朗、森唯斗、西川遥輝、嘉弥真新也ら実績豊富な選手も続々決定
今オフに戦力外通告を受けた選手たちの新天地が、驚きのハイペースで決まっている。12球団合同トライアウトが15日に行われ、その翌日にはさっそく多くの球団が動いた。わずか2日間で8選手が、新たな球団と契約を交わした。一方、トライアウト受験組からの朗報はいまだゼロという状況になっている。
楽天戦力外の炭谷銀二朗捕手は2018年以来、6年ぶりに古巣の西武に復帰した。2005年高校生ドラフト1巡目で西武に入団。ベストナインや2度のゴールデングラブ賞などに輝いた。2018年オフにFA権を行使して巨人に移籍。2021年途中にトレードで楽天入りし、今季は65試合の出場で打率.221、1本塁打だった。
DeNAはソフトバンク戦力外の森唯斗投手と、オリックス戦力外の中川颯投手を獲得。巨人戦力外の堀岡隼人投手とは育成契約を結んだ。森は2014年から7年連続50試合以上に登板した鉄腕。2018年には最多セーブに輝いた。今永昇太投手、トレバー・バウアー投手らの去就が不透明な中で、投手3人を獲得した。
ヤクルトは楽天戦力外の西川遥輝外野手、ソフトバンク戦力外の嘉弥真新也投手と増田珠内野手を獲得。西川は盗塁王4回、嘉弥真は通算463登板、増田は今季35試合出場と1軍での実績豊富な選手を中心に補強した。また、巨人はソフトバンク戦力外の舟越秀虎外野手と育成契約。今季3、4軍で68盗塁を記録している。
今オフは、例年とのわずかな違いもある。既存の12球団だけでなく、来季から2軍の公式戦に新規参入するハヤテ223(ふじさん)と新潟アルビレックスBCの2球団も、選手の獲得に乗り出している。戦力外通告を受けた選手の受け皿が増えていることで、今後もまだまだ新天地決定のニュースは続きそうだ。
(Full-Count編集部)