東北に歓喜も…流れた“10年”の歳月 安打製造機&名手が引退、去り行く日本一戦士

楽天・銀次、田中将大、DeNA・藤田一也(左から)【写真:荒川祐史、町田利衣】
楽天・銀次、田中将大、DeNA・藤田一也(左から)【写真:荒川祐史、町田利衣】

楽天の2013年日本一メンバーで銀次と藤田が今オフに引退

 楽天の銀次内野手が22日に会見を開き、今季限りでの現役引退を発表した。2013年のリーグ優勝&日本一にも貢献した35歳は、チーム歴代最長の18年間の現役生活に幕を下ろす。今オフは日本一戦士が2人引退。歓喜の瞬間を経験した選手は少なくなっている。

 今オフの引退を発表したのは銀次とDeNA・藤田一也内野手。通算1239安打の銀次は2013年にリーグ4位の打率.317をマーク。巨人との日本シリーズでは優秀選手賞に輝いた。今季は10試合出場だった。藤田は二塁手として活躍し、ベストナインとゴールデン・グラブ賞を受賞した。2022年にDeNAに復帰し、今季は23試合出場だった。一方、2010年ドラフト1位で2013年は登板機会がなかった塩見貴洋投手は今オフに戦力外に、当時は高卒2年目で1軍機会がなかった三好匠内野手は今オフに広島から戦力外通告を受けた。

“現役組”は6人。田中将大投手は2013年に24勝無敗でタイトルを総なめにし、ヤンキースへ。2021年に復帰し、今季は24登板で7勝11敗、防御率4.91だった。則本昂大投手は1年目で開幕投手を務め、いきなり15勝をマークして新人王に。今季は24登板で8勝、防御率2.61だった。

 美馬学投手はレギュラーシーズンで6勝を挙げ、日本シリーズでMVPに。2020年にロッテへFA移籍し、今季は18登板で3勝を挙げた。高卒5年目だった辛島航投手は3勝をマーク。今季10登板で1勝にとどまった。

 野手で現役を続けるのは岡島豪郎外野手と島内宏明外野手。大卒2年目だった岡島は79試合で打率.323と奮闘。今季も114試合で打率.266と健在ぶりを示した。同期の島内も97試合で打率.284の成績で優勝に貢献。今季は打率.236に終わったものの2021年に打点王、2022年に最多安打のタイトルを獲得するなど、楽天打線を引っ張っている。

 日本一から10年の月日を経て、残るは投手が田中将大ら4人で野手は岡島と島内の2人。来季はどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY