“半日”で解雇の憂き目見た元助っ人 苦闘のプロ生活も…カリブで躍動する不屈の心

元西武のマット・ダーモディ【写真:荒川祐史】
元西武のマット・ダーモディ【写真:荒川祐史】

元西武のマット・ダーモディがドミニカウインターリーグで活躍中

 2021年に西武でプレーしたマット・ダーモディ投手が、ドミニカ共和国のウインターリーグで奮闘している。トロス・デル・エステに所属する左腕は、ここまで5登板(5先発)で2勝1敗、防御率2.22の好成績。33歳になった現在もあくなき向上心でマウンドに上がっている。

 2013年のMLBドラフトでブルージェイズから28巡目(全体835位)指名を受けてプロ入りしたダーモディは、2016年にメジャーデビューを果たした。その後、米独立リーグを経て2021年に西武に入団するも、11登板で0勝2敗、防御率5.13に終わり、1年で退団した。

 2022年はマイナー、韓国球界と渡り歩き、2023年にはレッドソックスとマイナー契約すると、6月8日(日本時間9日)にメジャー昇格。同日のガーディアンズ戦に先発して2020年以来3年ぶりのメジャー登板を果たすも、4回4安打3失点で敗戦投手となり、試合後に事実上の戦力外(DFA)に。わずか“半日”のメジャー契約となった。

 シーズン後にウインターリーグに活躍の場を移すと、初登板となった10月23日(同24日)のエスコヒード戦で初先発。5回3安打6奪三振で初勝利を挙げた。その後も好投を続け、17日(同18日)までに2勝&防御率2.22と安定した成績を残している。

 アジアの地に活躍の場を求めるも力を発揮し切れず、メジャーでも残酷な競争の中で憂き目を見た左腕。これまで多くの壁を乗り越えて大きな舞台に戻ってきた不屈の魂を胸に、カリブの地で腕を振り続けている。

(Full-Count編集部)

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