阪神22歳が2軍で見せた急成長…逸材は中野の後継げる? 異次元数値「10.7」
高卒4年目の遠藤は2軍で112試合に出場、来季は待望の1軍デビューを目指す
阪神の高卒4年目・遠藤成内野手は1軍出場こそないが、2軍では攻守で着実に成長を遂げている。チームの二塁には、今季遊撃からコンバートとなり全143試合に出場した中野拓夢内野手がいるが、脅かす存在となる可能性も十分にありそうだ。
22歳の遠藤は今季、ウエスタン・リーグで112試合に出場。セイバーメトリクスの指標を用いてプロ野球のデータ分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、守備全般の貢献度を示す「UZR」は2軍の二塁手で断トツの「10.6」を誇る。打球処理による貢献を示す「RngR」も同1位の「10.7」で、2位の羽月隆太郎内野手(広島)の「3.1」を大きく引き離している。
打撃を見てみても、試合数を着実に増やしていることもあるが打率.270、2本塁打、37打点はいずれもキャリアハイ(本塁打はタイ)。一方で三振割合「K%」は1年目の34.8%から20.5%まで年々減少し、WARも昨年の0.1から2.8となった。
大器の片鱗をのぞかせ、来季こそ待望の1軍デビューに向けて勝負の年となる。中野という高い壁はいるが、割って入ることに期待したい。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。