村上頌樹、史上初の“ダブル受賞”なるか 新人王は大本命&MVPは大混戦…28日発表
パ・リーグMVPでは、山本由伸の満票受賞があるのかにも注目が集まる
プロ野球の1年間を総決算する「NPB AWARDS 2023 supported by リポビタンD」が28日に開催され、記者投票によって決まる新人王とMVPが発表される。今季は両リーグの新人王、パのMVPに大本命がいる一方、セのMVPは大混戦になりそうだ。村上頌樹投手(阪神)は、リーグ史上初のダブル受賞の可能性もある。
セの新人王は、村上が大本命だ。3年目の今季、22試合に先発して10勝6敗、防御率1.75の好成績で、最優秀防御率に輝いた。同僚で昨年ドラフト1位の森下翔太外野手、巨人の秋広優人内野手、門脇誠内野手らもインパクトを残したが、村上には及ばないだろう。この中から新人特別賞が出るのかにも注目だ。
パの新人王は、山下舜平大投手(オリックス)が本命。3年目の今季、16試合に先発して9勝3敗、防御率1.61。故障の影響で8月26日のロッテ戦が最後の登板になったが、十分すぎる数字を残した。6月にプロ初登板を飾ると51試合に登板し、8勝3敗、25ホールド1セーブの渡辺翔太投手(楽天)が対抗馬か。
セのMVPは、史上稀に見る大混戦。18年ぶりにリーグ優勝を飾った阪神の中でも候補者が多い。村上の他にも盗塁王の近本光司外野手、最高出塁率の大山悠輔内野手、最多セーブの岩崎優投手、最多安打の中野拓夢内野手も可能性があるだろう。最多勝と最高勝率の投手2冠に輝いた東克樹投手(DeNA)もいる。
パのMVPは、史上初となる3年連続の投手4冠を達成した山本由伸投手(オリックス)で間違いないだろう。今季は23試合に先発して16勝6敗、防御率1.21、169奪三振、勝率.727。防御率1.21は、1956年に稲尾和久(西鉄)が記録した防御率1.06に続く、リーグ歴代2位だ。満票受賞があるのかにも注目したい。
もし村上が新人王とMVPのダブル受賞となれば、NPBでは1980年の木田勇(日本ハム)、1990年の野茂英雄(近鉄)に続いて史上3人目。セ・リーグでは初の快挙となる。偉業の瞬間が訪れるのか、はたまた……。発表から目が離せない。
(Full-Count編集部)