300億円投資の“代償”? 大谷翔平獲りから無念の撤退か…3球団が抱える裏事情
大谷争奪戦からレンジャーズ、レッドソックス、メッツの3球団が撤退
エンゼルスからFAとなっている大谷翔平投手の争奪戦について、獲得候補だったレンジャーズ、レッドソックス、メッツの3球団が撤退することになったと米スポーツ局「ESPN」のジェフ・パッサン記者が伝えた。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は撤退することになった裏事情を特集した。
ワールドシリーズ制覇したレンジャーズは“緊縮財政”か。2021年オフにコーリー・シーガー、マーカス・セミエン両内野手らを獲得するなど近年は大型補強が目立った。昨オフも2億ドル(約294億円)以上を投入して、ジェイコブ・デグロム、ネイサン・イオバルディ、アンドリュー・ヒーニーを獲得。そして、今オフの大谷には5億ドル超(約734億円)を要すると指摘されている。契約成立には悲観的になっているとした。
大富豪スティーブ・コーエンオーナーを擁するメッツは5億ドル超の契約金を支払う体力は十分あった。ただ、以前から大谷とニューヨークの“相性”を危惧。「オオタニがニューヨークのスポットライトの中でプレーし、熱狂的なメディアに対処することを望んでいるかについては、長らく疑問視されていた」。その疑問を拭い去れなかったようだ。同メディアは地元放送局SNYの報道を引用し、オリックスからメジャー移籍を目指す山本由伸投手の獲得が「焦点になっている」と伝えた。
レッドソックスの焦点はトレード市場での先発投手の獲得。FA市場に打って出た場合は、山本、今季のサイ・ヤング賞左腕ブレイク・スネル(パドレスFA)、左腕ジョーダン・モンゴメリー(レンジャーズFA)らが獲得候補に挙げられている。そうなれば大谷やトップクラスの先発投手の両方を追い求める出費のかさむオフシーズンとなり、巨額を要する大谷の獲得は現実的ではないと伝えた。
ESPNのパッサン記者の報道では、ドジャース、カブス、ブルージェイズ、エンゼルスなどが獲得候補。ジャイアンツについては「争奪戦のどの位置にいるか不明だ」と伝えている。メジャー史上最高額が確実視されている二刀流をどこが射止めるのだろうか。
(Full-Count編集部)