育成入団も1年で戦力外…“魔球使い”は自由契約 大物は早々に帰国、オリの補強診断
FAで加入した森友哉はリーグ3連覇に貢献
オリックスは昨オフから今季にかけて、ドラフトを除いて10選手を補強。シーズンでは86勝53敗4分と、2位に15.5ゲーム差を付ける圧倒的な強さでリーグ3連覇を成し遂げた。補強戦略の成果はあったのか。検証する。
FAで加入した森友哉は、打率.294、18本64打点をマーク。主軸として打線を引っ張り、守備では若月健矢と併用される形で投手陣をリードした。ベストナインにも輝き、日本シリーズ進出に大きく貢献した。
一方、齋藤綱記とのトレードで獲得した石川亮は、森の加入もあって出場機会は増やせず、14試合で打率.091に終わった。それでもベンチでは投手に寄り添うなど、存在感を見せた。現役ドラフトで入団した渡邉大樹は1年で戦力外通告を受けた。
育成では、小野泰己と上野響平を獲得。小野は4月に支配下登録されて5試合に登板したが、戦力外となった。上野は2軍で打率.213、1本塁打12打点で、来季は支配下登録を目指す。
新助っ人ではゴンザレスが84試合に出場。12本塁打を放つも打率は.217に終わった。それでも、守備面では内野の複数ポジションをこなすなど、チームを支えた。育成で獲得したセデーニョは5月に支配下登録され、4番を務めるなど9本塁打をマークした。
12月1日の保留者名簿公示では、コットン、ニックス、シュウィンデルの3選手が外れ、自由契約となった。シュウィンデルはメジャー通算22本塁打の強打者も、打率.188、1本塁打と不振。7月に帰国した。コットンはブレーキの利いたチェンジアップが武器で注目を集めたが、シーズンでは7試合に登板して防御率5.89。7月以降は1軍登板がなかった。
(Full-Count編集部)