“宝の山”だった鷹戦力外、全9人の去就決定 5人が新天地へ、3球団競合ドラ1は引退
九鬼がDeNAと育成契約を結ぶことが発表された
DeNAは5日、ソフトバンクを今季限りで戦力外となった九鬼隆平捕手と育成選手契約を結ぶことで合意したと発表した。これで支配下で戦力外となっていた元ソフトバンク戦士9人全員の去就が決まった。
2018年にはセーブ王に輝いた森唯斗投手はDeNA入り。「野球できるチャンスをいただいた横浜さんに感謝。腕がちぎれてもいい気持ちでいるので死ぬ気で投げます」と再起を誓い、プロ11年目で新たなスタートを切る。
嘉弥真新也投手と増田珠内野手はヤクルトへ。嘉弥真は2019年には侍ジャパンの一員として「プレミア12」に出場するなど“左キラー”として活躍した。24歳の増田は今季は35試合で打率.182にとどまったが、2軍で打撃、守備、走塁、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標「WAR」は200打席以上の野手で2位の「3.6」。新天地での活躍が期待される。
2018年には全試合出場を果たしたこともある上林誠知外野手は、中日に入団することが決まった。中日は守備全般での貢献度を示す「UZR」で、右翼手は12球団ワーストの-13.2と低迷しており、チャンスはありそうだ。
現役ドラフト1期生となり日本ハムから加入した古川侑利投手と、2019年ドラフト1位の佐藤直樹外野手は育成契約から再出発する。3球団競合の末に2015年ドラフト1位で獲得した高橋純平投手と椎野新投手は現役引退を表明した。多くの戦力を抱え、選手層の厚さから1軍で活躍するのは難しいソフトバンクだけに、戦力構想から漏れた選手は他球団にとっては宝の山となった。
(Full-Count編集部)