大谷翔平と“お別れ”なら「トラウト放出」 GM完全否定もお構いなし…米識者の描く未来

エンゼルスからFAとなっている大谷翔平(左)とマイク・トラウト【写真:Getty Images】
エンゼルスからFAとなっている大谷翔平(左)とマイク・トラウト【写真:Getty Images】

「エンゼルス野球は、慎重に辛抱強く次の時代に転換していく必要がある」

 米テネシー州ナッシュビルで行われていたウインターミーティングは7日(日本時間8日)に閉幕した。目玉の大谷翔平投手(エンゼルスFA)の去就は決着しなかったが、メジャー史上最高額の6億ドル(約860億円)とも言われる争奪戦は最終段階に入っているとみられる。大谷の契約が決まれば、MLBには大きな動きがあると予想される。

 米スポーツ局「ESPN」では、MLBの専門家たちが大谷がチームを選んだ後の他チームの動向を分析。ブラッドフォード・ドゥーリトル記者は、大谷が最有力とされるドジャースを選んだ場合のエンゼルスの動きとして「マイク・トラウトをトレードせよ。一からやり直せ。ザック・ネト、ノーラン・シャヌエル、ローガン・オハッピーを中心にチームを作れ。ジョー・アデルをグラウンドに放り出して自力で泳がせよ」と提言した。

 ウインターミーティングではペリー・ミナシアンGMがトラウトのトレード説を「100%」で完全否定。ドゥーリトル記者は「その言葉の意味を分かっている。それでも私は彼をトレードする。行先はフィリーズが濃厚だ。なぜなら彼がトレード禁止条項を放棄する可能性がある行先はそこだけだからだ。だがもしオオタニがいなくなったら、この時代のエンゼルス野球は、慎重に、辛抱強く、次の時代に転換していく必要がある」と指摘した。

 次に、大谷がブルージェイズと契約した場合だ。「エンゼルスが断固としてトラウトをトレードしないという姿勢なら、他のベテラン全員をトレードせよ」として、アンソニー・レンドン、ブランドン・ドルーリー、テイラー・ウォードの名前を挙げた。「トラウトがいてもいなくても、方向性は同じ。完全リセット。タイガースはミゲル・カブレーラがまだいる間にそれをしたから、エンゼルスはトラウト抜きでそれができる」と強調した。

 その上で、デビッド・ショーエンフィールド記者は「オオタニはアナハイムが心地よいかもしれない。ネトやシャヌエルを見て、明るい未来を見出しているかもしれない。自分が二刀流のスーパースターになる間に好きにやらせてもらえたことをありがたく思っているかもしれない。打つのが大好きな球場を去りたくないかもしれない。結局のところ、彼はエンゼルスに戻るだけかもしれない」と通算99本塁打を放っているエンゼルスタジアムへの愛着も忘れなかった。

(Full-Count編集部)

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