鷹・水谷瞬が現役ドラフトで日本ハムへ 突然の知らせも「頭の片隅になくはなかった」

球団事務所を訪れたソフトバンク・水谷瞬【写真:福谷佑介】
球団事務所を訪れたソフトバンク・水谷瞬【写真:福谷佑介】

「福岡で活躍したかったっていう気持ちはもちろんあるんで、そこは少し残念」

 ソフトバンクの水谷瞬外野手が8日に行われた現役ドラフトで日本ハムへと移籍することが決まった。ソフトバンクには日本ハムの長谷川威展投手が加入する。現役ドラフト終了後に球団事務所を訪れた水谷は「もしかして、とまでは思ってないんですけど、頭の片隅にはなくはなかった」と驚きを隠せない様子だった。

 水谷は2018年のドラフト5位で石見智翠館高からソフトバンクへ入団。俊足強打の大型外野手として期待されていたものの、ここまで1軍出場はなし。プロ5年目の今季はオープン戦途中まで開幕1軍を争っていたものの、2軍で開幕を迎えると、1軍昇格がないままシーズンを終えた。

 ウエスタン・リーグでは83試合に出場して打率.259、4本塁打35打点。シーズン序盤は打撃不振で3軍降格も味わったが、終盤の8月、9月で145打数43安打の打率.297をマークし、3本塁打を放ち、2軍監督だった小久保裕紀監督もその変化を認めた存在だった。

 日本ハムへの移籍となり、水谷は「今日が現役ドラフトの日というのは分かっていたので、電話をいただいたときはそこまで動揺はなかった。福岡で活躍したかったっていう気持ちはもちろんあるんで、そこは少し残念ですけど、1人の野球選手として、評価していただいて、チャンスをいただいたってことは個人としてはプラスに捉えていったらいいのかなって思っています」と語った。

 日本ハムからソフトバンクに入団する長谷川威は花咲徳栄高、金沢学院大を経て2021年のドラフト6位で日本ハムに入団した2年目左腕。今季は1軍で9試合に登板して防御率1.08。イースタン・リーグでは34試合に登板し、中継ぎながら8勝をマークし、最多勝のタイトルを獲得していた。ソフトバンクは中継ぎ左腕を充実させる存在として期待している。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY