移籍の愛斗が西武に残した“財産” 松井監督が明かす思い「ことごとく助けられた」
「残してくれたことはいっぱいあった」
西武・松井稼頭央監督が9日、現役ドラフトでロッテへの移籍が決まった愛斗外野手へ惜別メッセージを送った。愛斗が2軍を主戦場としていた2019、2020年は、松井監督もファーム監督を務めるなど共に過ごした時間は長く「8年間ライオンズに大きく貢献してくれた」と感謝の思いを述べた。
2021年には97試合に出場して8本塁打。昨季はキャリアハイの121試合で9本塁打、打率.243と外野のレギュラーを掴んだ。今季も序盤は1番打者として出場も、5月中旬以降は調子を落とし、出場は73試合に減っていた。
強肩を生かした守備力には定評があり、松井監督も「守備にはことごとく助けられたというのはある。野球に対する取り組み、責任感。若い選手に残してくれたことはいっぱいあったと思う」と神妙な面持ちだった。
ライバル球団に移籍する26歳に「本人の環境を変えるという意味でも、これからの野球人生という意味でも、大きな年になると思うので。チームは違えど一緒にやってきた仲間ですから」と激励の言葉を贈った。
一方で現役ドラフトで広島から獲得した28歳の中村祐について「上背(184センチ)もあるし、スピードもあると思う」と評価。今季は中継ぎとして5試合に登板。計7回で5失点も自責1で、防御率1.29をマークした。
2021年までは1軍で先発だった。指揮官は「もちろん先発……今年はショートイニングが多かったと思いますけど、中村君にはいいチャンスと思うので。先発の枚数が多ければ多いほどチームとして層の厚みが出る。今回の獲得は非常に良かった。やってもらえたらいいなと思う」と先発での起用を示唆し、期待していた。
(湯浅大 / Dai Yuasa)