メッツが大谷翔平を“追わなかった”2つの理由 大富豪でさえ「簡単ではない」事情
MLB公式メッツ番記者「メッツはオオタニと真剣に話したことはなかった」
エンゼルスからFAとなっていた大谷翔平投手は、ドジャースに入団することが決まった。多くの球団で争奪戦が繰り広げられたとされているが、MLB公式のメッツ番アンソニー・ディコモ記者はメッツが最終的に大谷を追い求めなかった2つの理由を分析した。
1つ目は地理的問題。「長年の球界の総意として、オオタニは西海岸でプレーすることを好んでいるとされている。それがエンゼルスと(6年前に)契約を結んだ理由の一部だ」というように、仮に大谷が地理を重要視しているなら「メッツがそれ(大谷が西海岸を好むこと)への対抗策としてできたことは多くはなかっただろう」と述べた。
2つ目はロースターの問題だ。「もしメッツがドジャースのように7億ドルの契約でオオタニを獲得していたとしても、さらに2人の先発投手と複数の救援投手を追加する必要があった。オオタニだけでは、メッツを4位から即座に強豪チームへと変えることはできなかっただろう。そのような飛躍を果たすには、メッツはさらなる大金を使う必要があっただろう」。大富豪で知られるスティーブ・コーエンオーナーであっても「それは簡単な支払いではない」と綴っている。
米メディアは、コーエンオーナーが「彼(大谷)の代理人は、個人的に私に接触してこなかった。大体どういうことか、それが物語っている」と実情を語ったことを報じていた。大谷サイドの“興味なし”を察知してか、争奪戦から撤退し、同記者も「どこで聞く情報にもメッツはオオタニと真剣に話したことはなかったとしている」と説明した。
(Full-Count編集部)