Mattへ「好きなことをやっていい」 桑田2軍監督の子育て論…唯一“強制させたこと”
桑田2軍監督の次男はタレントのMatt「個性や独自性はすごく大事」
巨人・桑田真澄2軍監督は「子育て」もコーチングに生かしている。桑田2軍監督の次男はタレントとして活動するMatt。11月23日のファンフェスタ(東京ドーム)では親子共演を果たし、イベントを盛り上げた。今ではすっかりお馴染みになった独特なメイクだが、以前から公認していたという。
「個性や独自性はすごく大事だと思っています。日本の野球界は画一的な面がありますが、本来人間は一人ひとり違っていいと思うんです」
桑田2軍監督はMattが小学生の時、野球チームに入れていた。Matt本人から「辞めたい」と言われても、認めなかったという。「理由は、まず基礎的な体力をつけるため。それから礼儀や挨拶、返事の大切さを学んでほしかったんです。野球は団体スポーツなので友達と力を合わせて、助け合うことを学ぶ。勝負の厳しさや努力の大切さも学べます。だから小学校の6年間は野球を続けなさいと言っていました」と明かす。
「自分で考えて行動できる選手を育てたい」
逆に小学校卒業後は「好きなことをやっていい」と伝えた。その結果、Mattは中学1年生から「音楽」の道を選んだ。「自分の人生だから自分の好きなようにやりなさい。辛いことや苦しいこともあるだろうけど、自分の好きな道だったら頑張れるよね」。父親としての教えは、野球のコーチングにも通じるという。
「プロだから自分で考えて行動できる選手を育てたいんです。部活の延長でやってほしくない。だから、こちらから『やれ』という一方的な指示はしません。その代わり、1軍に昇格して活躍するには何が必要なのか。周囲のサポートを生かしながら、自分で答えを出せるようになってほしい。1軍で結果を出し続けるには、自分自身で仮説と検証を繰り返すスキルが必須だからです」
2023年からファームを担当している桑田2軍監督は、夜型の生活を送るMattとはすれ違いの日々を送っているという。「彼が家に帰ってくる時間帯に僕は家を出て、僕が帰宅する頃に彼は仕事に出かけるんです」。芸能界の荒波にもまれながらも、たくましく生きる次男について、桑田2軍監督は誇らしげに語った。