エ軍オーナー、大谷翔平に“ド軍級”契約「オファーせず」 米指摘「チャンスを逃した」
最終盤まで交渉も…オーナーは1000億円級の契約に「気乗りしなかったようだ」
FAとなっていた大谷翔平投手のドジャース入団が決まり、エンゼルスは投打の“大黒柱”を失うこととなった。14日(日本時間15日)の入団会見には代理人のネズ・バレロ氏も出席。少しずつ契約交渉の舞台裏が明かされた。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のジャック・ハリス記者は、エンゼルスのアート・モレノオーナーはドジャースに「匹敵するオファーを出さない決断をした」と報じた。
大谷はプロスポーツ史上最高額となる10年総額7億ドル(約1000億円)でドジャースと契約。97%に当たる6億8000万ドル(約970億円)を後払いという異例の契約となった。米移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」の情報によると「ドジャース、ジャイアンツ、ブルージェイズは彼の要求に匹敵する額を出す気があった」という。
バレロ氏は各球団との交渉が最終段階になった時点でも、エンゼルスとコンタクトを取っていたと明かした。「(ミナシアンGMとは)最後の方で話をした。最終的に(交渉が)上手くいかないだろうということになり、我々はドジャースと契約することに決めた」と発言していた。同記者は「しかし、モレノ氏はオオタニが最終的に結んだ契約(10年7億ドル)と同じ規模のオファーをすることには気乗りしなかったようだ」と報じた。
ハリス記者は「もしエンゼルスが要求額に応じたとしてもオオタニが残留を真剣に考えたかは不明」と言及。ただ、オーナーの決断で大谷と再契約のチャンスさえ逃したエンゼルス。投打の軸だけでなく、数百億円とも言われるスポンサー企業からの広告収入も失った。チーム再建へ、厳しい道のりであることは間違いない。
(Full-Count編集部)