エ軍に欠けた明確な“ビジョン”　大谷翔平を逃し…番記者は辛辣指摘「チャンス全て無駄」

大谷に対して「他に負けないオファーを提示する機会もあった」

　大谷翔平投手はエンゼルスからFAとなり、10年契約でドジャースに移籍した。米メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番サム・ブラム記者は、再契約を逃したチームを厳しく指摘した。

　記事では、大谷の代理人を務めるネズ・バレロ氏が「エンゼルスは（大谷と再契約する）あらゆる機会があった」と話したことに言及。「つまり、この発言はドジャースが提示した10年7億ドル（約995億円）と釣り合うオファーをアート・モレノオーナーは提示しなかったことを意味する。オオタニに他に負けないオファーを提示する機会もあったし、（再）契約するつもりがないなら、彼をトレードすることもできた」と指摘する。

「オオタニを押し出してチームのブランドを構築した。世界的な知名度を持つ彼を、様々な方法で利用した。なので、退団を黙って見過ごしてはいけないのだ」と手厳しい。さらに「オオタニをトレードした方が、持続的に勝てるチームを作ることに近づいたのかもしれない。でも、彼がエンゼルスに在籍している間は（大谷の）旨みを少しでも搾り取ろうとした。終わったあとは、ただ目を瞑って、（再契約という）最高の結果を願っていただけだ」と辛辣な意見は続く。

　結果的に、大谷はドジャースに行ってしまった。「一生に一度のヒーローがライバル球団に移籍し、パレードする姿を見るのは（エンゼルスファンにとって）吐き気を感じることだと思う。熱狂的なファンはこのチームが変わってくれることを切実に願っている。（チームの）次の一手を知りたがっているし、それは当然のことだ」。大谷の代理人を務めるネズ・バレロ氏によると、エンゼルスとは最後の最後まで再契約する可能性はあったが、最終局面で交渉は進展しなかったという。

　同記者は「エンゼルスは未来に対する明確なプランが全くない。訪れたチャンスを全て無駄にしている。モレノオーナーはファンからの信頼を失った」とも。大谷と再契約できなかった“重さ”に辛辣な意見が飛んだ。

（Full-Count編集部）