大谷翔平の代理人が語るFA舞台裏 誤報に混沌…決断の瞬間は「行先を私に伝えてきた」
バレロ氏が明かした発表前日「行先を私に伝えてきた」
ドジャース・大谷翔平投手の入団会見が終わり、秘密裏に行われていた契約更改の舞台裏も徐々に明かされてきた。14日(日本時間15日)に代理人のネズ・バレロ氏がドジャースに入団を決めた瞬間について「彼はただ、自分の行先を私に伝えてきて、私はそれに応じて調整した」と淡々と明かした。
大谷が自身のインスタグラムでドジャース入りを表明したのは9日(同10日)。前日8日(同9日)には“トロント行き”の誤報が流れるなど、情報が錯綜していた。バレロ氏は「彼は金曜(同8日)夜に決断した。あなたもそう聞いただろう。あれはサーカス・デーだったと記憶している。色々なことが起きてクレイジーな状況だった。私は彼とは翌(同9日)朝話した」と説明した。
米メディアの報道では大谷は西海岸での生活を好んだとされていた。結果的にドジャースに決まったが、バレロ氏は「この決断は場所に基づいて行ったものではない」と否定。「彼は『自分は西海岸に残らなくてはいけない』とも、『東海岸の人とも話さなければ』とか『アメリカ中部に行きたい』とは言わなかった」と明かした。
これまで日本ハムの入団表明、エンゼルスの入団会見、今回のドジャースへの入団表明はすべて12月9日だった。バレロ氏はそのことについて問われると「私は、それは偶然だと思う。すばらしいことだがね。記事にするにもいいネタだ。『我々はすべて計画済だった、12月9日』とね。なんてね」とおどけて話した。
来季からはドジャースでプレーする。常勝軍団はエンゼルス時代より報道陣も多くなる。大谷のドジャース入団会見は、8月9日(同10日)以来、4か月ぶりの取材対応。今季までは通常、登板後にのみ行っていたため、登板しない来季の対応が注目されていた。バレロ氏は「彼はメディア対応の重要性を理解している」「あなた方は彼と話す位置にいることになる。それについては少し(我々に)時間をいただきたい」と話した。
10年総額7億ドル(約1015億円)は北米プロスポーツ史上最高額であり、野球史上最高額。ただ、「我々は、その数字(金額)に届くというような1つの目標に焦点をあてたわけではなかった」とバレロ氏。様々な過程でたどり着いた“超異例契約”。「これはすばらしい結果で、ショウヘイはこれに感激した」と満足そうだった。
(Full-Count編集部)