他球団の選手までトラウトのトレード希望… 大谷翔平との別れで加速する切実な声

エンゼルスのマイク・トラウト【写真:Getty Images】
エンゼルスのマイク・トラウト【写真:Getty Images】

ブルージェイズのバシット「10月後半にプレーするようなチームで」

 大谷翔平投手がドジャースへ移籍し、投打の大黒柱を失ったエンゼルスでは、主砲マイク・トラウト外野手のトレードの噂が絶えない。昨季、16勝を挙げたブルージェイズのクリス・バシット投手も「10月後半にプレーするようなチームで彼の姿を見なくちゃいけないって思うんだ」と移籍を望んだ。

 トラウトは2009年のMLBドラフト1巡目(全体25位)でエンゼルスに入団。2011年に19歳という若さでメジャーデビューすると、翌2012年に新人王を獲得した。その後も、3度のMVP、9度のシルバースラッガー賞など、チームの顔として活躍してきた。2019年に当時の北米スポーツ史上最高額となる12年総額4億2650万ドル(約618億4000万円)で契約延長。オプトアウト(契約破棄)権は含まれておらず、事実上の生涯契約となった。

 エンゼルスは2014年にプレーオフに進出して以降、メジャー30球団ワーストタイとなる9年連続でプレーオフ進出を逃している。MLBネットワークの番組司会者だったクリス・ローズ氏のポッドキャスト番組「クリス・ローズ・ローテーション」に出演したバシットは、ローズ氏からの「ショウヘイ・オオタニがもはやエンゼルスにいない今、野球ファンとしてトラウトのトレードを望んでいるのかな?」との質問に「間違いないよ」と賛同した。

 バシットは、トラウトの地元であるニュージャージー州ミルビルの近郊にあるフィラデルフィアに本拠地を置くフィリーズへの移籍を提案。「彼がフィリーズでプレーするところを見たいね。彼の故郷のようなものだから。ファン目線で言うと、トラウトと(ブライス・)ハーパーが同じチームにいるなんて、ね。(カイル・)シュワーバーや他の選手たちも含め、彼らとは対戦したくないね」と話した。

 トラウトは近年怪我にも苦しみ、今季は82試合で打率.263、18本塁打、44打点に終わった。しかし、バシットは「僕の意見では、ポジションの面でトラウトは史上5本の指に入る選手」とコメント。「彼だけではなく、球界や全ての人たちは、トラウトがプレーオフで戦う姿を見るに相応しいと思うよ」とエンゼルスからの移籍を願っていた。

(Full-Count編集部)

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