「大谷くんの小学生版」 元G守護神も衝撃…逸材12歳は「なんでそんな余裕あんの」

巨人ジュニアの藤森一生【写真:川村虎大】
巨人ジュニアの藤森一生【写真:川村虎大】

小6で120キロ後半を投じる巨人Jr.の藤森一生選手「ピンチでもとにかく笑顔」

 技術だけではない。マウンドでの笑顔に「なんであんな余裕あるんだろう」と指揮官も驚く。「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2023」に出場する巨人ジュニアの背番号「18」、藤森一生選手(文京レッドサンズ)は、投打の二刀流でチームを引っ張る。西村健太朗監督も「少し大げさに言うと、小学生の大谷くんみたいな」と大絶賛する。

 打席ではリードオフマンとして、17日のDeNAとの練習試合では2安打の活躍。投手としても120キロ後半を常時投げる。今年は選考からハイレベルで全体的にポテンシャルが高かったが、その中でも、関蓮太郎選手とともに「レベルがちょっと違う」と西村監督。「打ってよし、投げてよし。大谷くんの小学生版みたいな」と驚く。

 中でもマウンドでの振る舞いが一流だという。「どんなにピンチでも、とにかく笑顔で投げるんですよ」。西村監督自身も巨人時代は守護神も務め、厳しい場面で何度も抑えてきた。そんな監督も驚く“強メンタル”。「なんでそんなに余裕あるのってくらい。(マウンドでは)楽しく投げられないですよ、普通」。

 藤森くん本人に話を聞くと、意識して笑顔を作っていると明かす。「守備の中心はバッテリー。その中心的な人が打たれたり、点を取られたりして下を向くと、守備の人たちも下を向いてしまう。投手が楽しんで全員でカバーするのが野球の楽しいところだと思うんです」。ただ楽しんでいるだけではない。楽しむことも勝つための手段だと考えている。

「団体スポーツは1人でやったら全然敵わない。9人でやるスポーツなので、全体で勝つことを考えています」。指揮官が目を見張る12歳の二刀流は、考え方も“小学生離れ”している。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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