メジャー登板ゼロの男へ“拒んだ”35億円の上乗せ… ヤ軍の判断にNYで起きた同調

山本由伸【写真:荒川祐史】
山本由伸【写真:荒川祐史】

「彼らはコール以上の金額をもらう選手はいるべきではないと信じていた」

 山本由伸投手のドジャース入りが21日(日本時間22日)に報じられ、逃したヤンキースには厳しい目が向けられている。というのも、ドジャースの契約総額は12年3億2500万ドル(約463億円)に対し、ヤンキースの提示は10年3億ドル(約427億円)。なぜ2500万ドル(約35億円)を上乗せできなかったのかという声が上がっていた。

 かつては大枚を叩いて各球団から主力を集めていたヤンキースが、ドジャースを上回る金額を出せなかった。23日(同24日)には、米ニューヨーク・ポスト紙の敏腕記者ジョン・ヘイマン氏がその理由を推測した。

 ヤンキースは2019年にアストロズからFAとなっていたゲリット・コール投手と9年総額3億2400万ドル(約461億円)で契約。ヘイマン氏はヤンキースが「3億ドル(約427億円)が適正なオファーだと思ったから」「コールを上回る契約を誰かが手にすべきとは、彼らは考えていなかった」と推察。ドジャースの契約金で破格の5000万ドル(約71億1800万円)を、ヤンキースは提示していなったことにも言及した。

 山本の獲得は逃した一方で、今季サイ・ヤング賞に輝いたエースの面子を保ったともいえる。SNSでは「彼ら(の主張)を全面的に賛同する」「正しい判断だ」「その男はメジャーで1イニングも投げていない」とヤンキースの判断に同調するコメントが多数を占めた一方で、「優秀な先発2番手を獲り損ねた。(左腕のカルロス)ロドンよりはマシだ」「彼と契約してコールをトレードすべきだった」という声も見られた。

(Full-Count編集部)

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