山本由伸のド軍契約報道から6日…なぜ正式発表されない? MLBならではのジレンマ

山本由伸【写真:荒川祐史】
山本由伸【写真:荒川祐史】

22日にド軍入りが報道されたが、まだ正式発表されていない

 オリックスからポスティングシステムを利用してメジャーを移籍を目指していた山本由伸投手が、ドジャースと契約合意したと米複数メディアが報じたのは21日(日本時間22日)。12年総額3億2500万ドル(約463億円)と、契約内容も紹介されているが、まだ球団から正式発表はなされていない。時間を要している背景には、多くの有力選手を抱える球団ならではの“ジレンマ”がある。

 米メディア「ドジャース・ネーション」は、「木曜日にヤマモトがドジャースと契約合意をしてから、チームは入団会見(の予定)を正式発表していない」と報じた。その理由として「ヤマモトの正式発表をする際に、ドジャースは40人枠の変更も発表しなければならない」と解説した。

 メジャーリーグでは、各球団がメジャー出場の前提となる40人枠の中で、やりくりしなくてはいけない。新たな選手を獲得すれば、誰かが枠から外れる。メディカルチェックを終えていても、枠がいっぱいとなっているドジャースが山本の獲得を発表するためには、必ずこの措置を講じなければならない。今オフはドジャース同様に選手層が厚いブレーブスも、40人枠に入る可能性が低かった5選手をトレードで放出した。巨大戦力球団ならではの“悩み”があるようだ。

(Full-Count編集部)

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