怪我がなければ“リーグ最強” 韋駄天加入で外野争い激化…燕開幕スタメンを最速予想
新加入の西川遥輝は盗塁王4度…激化する左翼争い
リーグ2連覇から一転、2023年は5位に沈んだヤクルト。高津臣吾が就任5年目を迎える2024年シーズン、巻き返すためには打線の奮起が欠かせない。春季キャンプやオープン戦を通じて変動はあるだろうが、現時点での開幕スタメンを予想してみる。
2023年シーズンのチーム打率.239はリーグ5位だったが、総得点534、123本塁打はいずれも同2位。中軸を担う選手の能力は高く、大きな変動はないだろう。4番は村上。3冠王を獲得した2022年と比べれば大きく数字を落としたが、2023年も打率.256(リーグ20位)、31本塁打(同2位)、84打点(同4位)をマークした。屈辱を糧に、再び高い数字を残すことが期待される。
リードオフマンは塩見泰隆。2023年は故障の影響で51試合出場にとどまったが、打率.301をマークした。シーズン通して出場できれば一定の数字を残すはずだ。3番はやはり山田哲人。故障がちだった2023年は105試合で打率.231に終わったが、まだ31歳で、老け込む年齢ではない。
ポイントは2番打者か。楽天を戦力外となって加入した西川遥輝が、現時点では最有力と見る。2023年は35試合で打率.181に終わったが、現役最多の332盗塁でタイトル4度を誇る韋駄天だ。山田と同学年の31歳。もう一花咲かせる可能性は十分にある。
左翼は激戦で、ベテランの青木宣親、高卒4年目の内山壮真、昨年の2軍本塁打王・澤井廉らも候補に挙がる。和製大砲候補の澤井がポジションを手中にすれば、打順も変わってくるだろう。
ドミンゴ・サンタナ、ホセ・オスナはともに来日4年目を迎える。これまで同様に5、6番を任せられれば強力打線を形成できる。開幕投手は2023年まで3年連続で通算7度務めている小川泰弘が最有力だろう。中日と対戦する3月29日の開幕戦、実際にはどんな陣容になるだろうか。