主力は軒並み30代…世代交代が停滞する楽天 2軍に隠されている「スター候補」
ブレーク候補を独自選出…先発ローテ名乗りの3投手に素材型のスター候補
シーズン最終戦までCS争いを演じながら4位に終わった楽天に、世代交代の声が上がっている。これまでチームを引っ張ってきた田中将大投手や2023年の本塁打王に輝いた浅村栄斗内野手ら、主力は30代の選手がほとんど。彼らから実力で定位置を奪い取る可能性を秘めるプロスペクト5人を独断で選出した。
5位は、飛躍の1年を過ごした内星龍投手。2023年は53試合に救援登板して4勝2敗7ホールド、防御率2.28の好成績を残した。新人王資格はすでにないが、2024年シーズンは先発転向が予想されるため期待を込めて選出。奪三振率5.69と低いのがやや気になるが、190センチから投げ下ろすスプリットは唯一無二。
4位には、前田銀治外野手を挙げたい。三島南高では高校通算31本塁打を放ち、21世紀枠で甲子園も経験。2021年ドラフト3位で入団したが、2022年に右足を骨折した影響で、2023年はイースタンで22試合の出場、打率.196にとどまった。台湾で行われたウインターリーグでプロ初本塁打を放ち、期待が高まる。
3位は、2021年ドラフト1位の吉野創士外野手。昌平高では高校通算56本塁打を放ったが、甲子園には縁がなかった。当時から素材型と評されたように、プロ2年目の2023年も、ファームでじっくりと鍛えるシーズンになった。イースタンでは6試合に出場して5打席を経験。ファイブツール揃ったスター候補生だ。
2位は、2軍で最もインパクトを残した松井友飛投手。イースタンでは17試合に登板して6勝4敗、防御率2.59、クオリティスタート10回と申し分のない成績を残した。6月28日のヤクルト戦(戸田)以降は8登板で負けなし。1軍でもプロ初勝利をマークし、2024年は開幕ローテーション入りを狙う立ち位置となる。
そして1位には、2023年ドラフト1位の古謝樹投手をランクインさせる。湘南学院高から桐蔭横浜大に進学すると、最速153キロをマークするなど上位指名候補として注目を集めた。則本昂大投手が先発から抑えに配置転換されることが濃厚となっており、いきなり開幕ローテからブレークとなっても驚きはない。
(Full-Count編集部)