大谷&愛犬Tシャツで話題…販売会社の正体は 代表はヤ軍ファン、ダルビッシュが初着用
大谷愛犬Tシャツの爆速販売で話題…「RotoWear」代表を取材
選手にも愛される愛くるしいデザインの数々……。大谷翔平投手の愛犬「デコイ(デコピン)」のTシャツでも話題になった「RotoWear」とはどんな会社なのだろうか。代表のケニー・テベロウィッツさんに話を聞いた。
テベロウィッツさんはニューヨーク出身のヤンキースファンで現在はフロリダに在住している。デザイン、著作権などを取り扱う広告関係の仕事に就いていたが、「野球に比べたら本当につまらない仕事でした。(前職では)仕事をしている間ずっと野球のことを考えていました」と笑う。
Tシャツ製作を手掛けたのは2019年。最初は本業のかたわら始めていたが、徐々に軌道にのっていった。「(最初のTシャツ販売から)少し後に仕事を辞めて、Roto Wearを本業にしました」と振り返る。
ヤンキースファンだが、これまで販売してきたTシャツはドジャースのデザインが多い。チームでもフレディ・フリーマン内野手ら主力が着用している。「実は、私が作ったTシャツを一番最初に着用してくれたのはドジャースのマックス・マンシーなんです。だから、ドジャースをテーマにしたTシャツをたくさん作っているんです」と理由を教えてくれた。
日本選手ではダルビッシュが最初に着用「実際に着て動画を撮ってくれた」
日本選手ではパドレスのダルビッシュ有投手が初めて着用してくれたという。2019年にダルビッシュが、あるファンにX(旧ツイッター)で「Eat Fried Chicken Until Death (生涯フライドチキンを食べろ)」と返信したことがきっかけで「Eat Fried Chicken Until Death Tシャツ」を作成。「彼はその文言が書かれたTシャツをリツイートしてくれましたし、1週間後に実際に着て動画を撮ってくれました。それ以降、色んなTシャツを着てくれています」と感謝する。
他にもメッツ・千賀滉大投手もピッチング・ニンジャの愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏を経由して「ゴーストフォークTシャツ」を着用。「着てもらう為にお金は払っていないですから、選手たちは本当に気に入ってくれていると思います。それは、とても満足感が得られる瞬間ですね」とうれしそうに話す。
デザインから発送まですべて1人で行っている。そのため、一度に大量のデザインを発表することはない。それでも「もっとオオタニTシャツを作りたいですし、他の日本人選手のTシャツも作りたいです。全てのTシャツにオリジナル性があって、唯一無二のものを作りたいです」。まだまだ、オリジナルデザインは尽きていない。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)