批判覚悟でも「チャンスを与えていくべき」 王会長が語った山川穂高獲得の理由
PayPayドームで仕事始め…王会長「挽回するチャンスを与えていくべき」
ソフトバンクの王貞治球団会長と後藤芳光球団社長が5日、西武から国内FA権を行使して移籍した山川穂高内野手について言及した。この日、PayPayドームで仕事始めを迎え、鏡開きを終えた後に取材に応じた。
2023年は近藤健介外野手やロベルト・オスナ投手ら、大補強を行いながらも3位に終わった。昨年12月には山川を獲得。昨年5月に強制性交等の疑いで書類送検され、8月には不起訴処分となった山川の獲得には王会長も「色々と批判をいただきましたけど」と背筋を伸ばしながら、球団としての思いを語った。
「我々としては野球界で生きていく力を持っている人が、その世界で生きられないような世界を作ってはいけないと思う。かなり、社会的な制裁も受けて、本人も反省している。挽回するチャンスを与えていくべきだと思います。チームとしても左バッターばかりですから、右のホームラン王を取っている山川くんが入ってくれる。チャンスがあるならそれを手にするのは当然のことだと思う」
王会長は昨年の鏡開きの場で「今年は10ゲームぐらい離してゴールするんだというぐらいの強い気持ちを持って戦いたいと、そんなふうに思っています」と、チームに対して大号令をかけていた。山川というスラッガーを獲得して、頂点に向かう2024年。「彼に色々とハッパをかけながら、頑張ってもらおうと思います」と力強い表情で話していた。
(竹村岳 / Gaku Takemura)