大谷翔平ら“MVPトリオ”支える4番の重責 MLB公式がキーマンに指名「勝負避ければ代償」
ウィル・スミス捕手は2023年、主に3番を任され19HRをマーク
大谷翔平投手が加入したドジャースのデーブ・ロバーツ監督は2024年シーズン、ムーキー・ベッツ外野手、フレディ・フリーマン内野手との“MVPトリオ”を1番から3番まで並べる構想を明かしている。スーパースター3人の後を担うとみられるのがウィル・スミス捕手だ。MLB公式サイトは、3人との勝負を避けたチームに「代償を払わせるのが彼の役目」と、その存在に注目している。
3月28日に29歳の誕生日を迎えるスミスは、2016年ドラフト1巡目でドジャースに入団。2019年にメジャーデビューし、2023年シーズンは主に3番を任されて126試合で打率.261、19本塁打、OPS.797をマークした。記事は「ここ数年のメジャー屈指の捕手で、昨季ようやくオールスターに選出された」と評価する。
2023年シーズンのパフォーマンスについては「前半戦は恐ろしい脳震盪の状況と闘いながらも13本塁打で、OPSは捕手の中では上位の.890だった。後半戦は肋骨の怪我が長引き打撃成績が急降下。ラスト60試合では6本塁打で、50三振を喫した」とした上で、「厳しかった後半戦がシーズン全体の数字に影響を与えたものの、彼がドジャースに与えたインパクトは疑う余地がない」と論じている。スミスは昨年4月11日のジャイアンツ戦で、ファウルが3度顔面を直撃。数日後に脳震盪の症状が出て、回復まで時間を要した。
記事は今季のドジャース打線に言及し、「スミスの状態が良い時は止められないだろう」と予測。打順は「ベッツ、フリーマン、大谷の後の4番、もしくはマックス・マンシー内野手の後の5番を打つことになりそうだ」とし、「3人のスターとの勝負を避けたチームに代償を払わせるのが彼の役目だが、今年も再びその役目以上のことができると証明することを目指す」と結んでいる。ド迫力の“MVPトリオ”の後を任される重要なポジション。攻守ともに2024年シーズンの命運を握る存在だ。