イチロー氏の“満票殿堂入り”「議論の余地はない」 ジーターも及ばず、米に刻んだ偉業

マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターのイチロー氏【写真:Getty Images】
マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターのイチロー氏【写真:Getty Images】

イチロー氏は「21世紀屈指の万能なスーパースター」

 メジャー通算3089安打を誇るイチロー氏(マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクター)の、米野球殿堂での満票選出が早くも期待されている。2025年に資格を得るイチロー氏について、MLB公式サイトは「全投票用紙に彼の名前が含まれるべきであることに議論の余地はない」と伝えている。

 MLB公式は「次に満票で米野球殿堂入りするのは誰?」のタイトルで記事を掲載した。80年以上行われている全米野球記者協会の米野球殿堂入り投票で、満票選出は2019年のマリアノ・リベラ氏ただ1人で、2020年に殿堂入りしたデレク・ジーター氏は満票にあと1票足りなかったと言及。2024年の殿堂入りについても、調査によれば満票選出者は「なし」と予想している。

 今後に目を向けると、「2025年の殿堂入り対象者リストに入ってくる大物を含め、“クラブ100%”(=満票選出チーム)の後継者になりそうな選手が数人いる」としてイチロー氏を挙げた。「21世紀屈指の万能なスーパースターであるスズキの名前の横に誰かがチェックを入れない唯一の、そして不運な理由は、彼が日本を起源とすることだろう」と解説する。

 記事は、27歳でメジャーに挑戦し、3089安打は歴代24位、10734打席は48位、509盗塁は35位、1420得点は90位、3994塁打は93位で、外野手としてゴールドグラブに10度選出されているとイチロー氏の功績を説明。「そうした数字はイチローの計り知れない文化的影響を含んでいない。彼は日本人野手が米国でも成功できることを証明した。イチローのNPB時代の成績を彼のレガシーとしてカウントすべきかに関わらず、2025年の全投票用紙に彼の名前が含まれるべきであることに議論の余地はない」と結んでいる。来年の殿堂入り発表が、今から楽しみだ。

(Full-Count編集部)

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