40億円左腕の実力示す、驚異の数値「11.73」 メジャーでも期待される“無双”
パドレス移籍の松井裕樹…NPB10年で奪三振率は「11.73」をマーク
楽天から海外フリーエージェント(FA)権を行使してメジャー移籍を目指した松井裕樹投手は、5年総額2800万ドル(約40億5600万円)でパドレスに入団した。楽天在籍10年で通算236セーブをマークした左腕は、驚異の割合で三振を奪っていた。海の向こうでも三振の山を築けるか。
松井は10年間で通算501試合に登板(29先発)し、25勝46敗、236セーブ、76ホールドをマークした。入団1年目と先発に挑戦した2020年を除き、毎年40試合以上に登板。659回2/3を投げて通算860三振を奪った。奪三振率は驚異の「11.73」。奪三振数が投球回を下回った年は1度もなかった。
セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)によると、対戦打者に占める奪三振の割合「K%」も驚異的。抑えに抜擢された2015年から昨年までの9年間で、12球団トップの数値をマークしたのは3度(2015、2018、2019年)ある。
昨年は「K%」が32.4%で2位。奪三振割合と与四球割合の差を表す「K-BB%」も26.6%で2位だった(50投球回以上)。いずれもロッテ・佐々木朗希投手に次ぐ数字だった。メジャーの猛者からも同様に三振の山を築けるか。左腕の投球に注目が集まる。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。