77億円契約の裏で…明暗分かれる15年ドラ1 3球団競合右腕は引退、2軍で再起の元新人王
今永は4年約76.8億円でカブスと契約…吉田正尚に続き2015年ドラ1で2人目
DeNAからポスティングシステムを利用してカブスと契約した今永昇太投手が12日(日本時間13日)に入団会見を行った。2015年ドラフト1位で入団した左腕はNPB8年間で64勝をマークし、4年5300万ドル(約76億7600万円)で海を渡る。今オフ、同年のドラフト1位組は転機を迎えた選手が多かった。
1番の目玉は県岐阜商のエースとして甲子園でも活躍し、3球団競合の末、ソフトバンク入りした高橋純平投手だった。2019年に45試合に登板して3勝2敗17ホールド、防御率2.65の好成績を残したがその後は怪我にも苦しんだ。オフに戦力外通告を受け、現役引退を決断した。
阪神・高山俊外野手も1年目から134試合に出場。打率.275をマークして新人王に輝いた。しかし、その後は出場機会を減らし、オフに戦力外に。今季からNPBの2軍に参入するオイシックス新潟アルビレックスBCでNPB復帰を目指す。
広島1位の岡田明丈投手も戦力外通告を受けた。育成で再出発となる。他にも、西武の多和田真三郎投手が2021年、巨人の桜井俊貴投手が2022年に戦力外通告を受けている。桜井は一度現役を引退しスカウトに転身したが、社会人野球「ミキハウス」で異例の現役復帰を果たした。
岐路に立つ選手の一方で、花開いた選手も。オリックス1位の吉田正尚外野手は2022年オフにメジャー挑戦。昨季はレッドソックスでプレーし、打率.289、15本塁打72打点の成績だった。また、日本ハム・上原健太投手も19登板で4勝7敗ながら防御率2.75と好成績を残した。
(Full-Count編集部)