同僚2人死亡…悲劇の事故で精神的ショック 「彼らの分も」元ヤクルト助っ人の今
2017年にヤクルトでプレーしたリベロ、メキシカンリーグのテコスに加入
2017年にヤクルトでプレーしたカルロス・リベロ内野手が17日(日本時間18日)、メキシカンリーグのテコスに加入することがわかった。メキシコの野球専門メディア「ベイスボルプロ」が報じている。2018年にはベネズエラで同僚2人を亡くす自動車事故に遭遇。悲劇を乗り越え、35歳でも現役を続けている。
ベネズエラ出身のリベロは、2005年にインディアンスと契約。2014年にレッドソックスでメジャー昇格すると、4試合の出場で初本塁打もマークした。2017年7月にはヤクルトに入団。8月22日の阪神戦(神宮)でサヨナラ打を放つなど勝負強さは光ったが、54試合で打率.215、6本塁打に終わり、退団となった。
2018年はメキシカンリーグでプレーし、オフにはベネズエラのウインターリーグに参加したが、ここで悲劇が起こった。遠征からの帰宅途中、運転していた自動車が強盗に設置された路上の岩に衝突し、同乗していたルイス・バルブエナ内野手とホセ・カスティーヨ内野手が死亡。リベロ自身も重傷を負った。
当時のベネズエラ地元紙によると「友人を失った事故による精神的ダメージを負った」とされたが、約1週間ほどでチームに復帰。「これまでよりさらに試合を楽しまなければいけないね。この新たな機会は、生きるために神が僕に与えてくれたものなのだから。ベストを尽くして、彼らの分もチームの力になるつもりさ」と語っていた。
その後は、メキシカンリーグとベネズエラのウインターリーグで長く活躍し、中南米のチャンピオンを決めるカリビアンシリーズにも何度も出場している。メジャー昇格から10年、ヤクルトでプレーしてからは7年の月日が流れたが、35歳になっても野球への情熱はまだまだ衰えていないようだ。
(Full-Count編集部)