中継ぎに“大金投じる”エンゼルス 実績少ない右腕に49億円…失敗続いた投資の行方
エンゼルスは20日、スティーブンソンと3年49億円で契約合意した
エンゼルスは19日(日本時間20日)、レイズからFAとなってたロバート・スティーブンソン投手との契約に合意したと米複数メディアが報じた。米データサイト「ファングラフス」のジェイソン・マルティネス氏によると、3年総額3300万ドル(約49億円)。まだ実績の少ない中継ぎ投手と大きな契約を結んだ。
エンゼルスは近年、FAの中継ぎ投手への投資を惜しまない傾向がある。2022年にはアーロン・ループ投手と2年1700万ドル(約25億2000万円)、ライアン・テペラ投手と2年1400万ドル(約20億7000万円)で契約。ともに獲得の前年にキャリアハイの数字を残しており、複数年の好条件を勝ち取っている。
しかし、蓋を開けてみると、2人とも前年の好成績を維持することはできなかった。ループは2022年、65試合に登板して0勝5敗、1セーブ19ホールド、防御率3.84。2023年は55試合で2勝3敗、1セーブ9ホールド、防御率6.10と低迷した。テペラは2022年、59試合で5勝4敗、6セーブ17ホールド、防御率3.61。2023年は10試合で防御率7.27と炎上し、5月14日にDFA(事実上の戦力外)となった。
一方、スティーブンソンは、2011年ドラフト1巡目でレッズから指名された元有望株の30歳右腕。期待されていた実力を発揮できていなかったが、昨季シーズン途中にパイレーツからレイズへ移籍すると、才能が開花した。パイレーツでは18登板で防御率5.14と安定感を欠いたが、移籍後は42試合で防御率2.35。まだ半年の実績しかないが、今度こそ補強は実るのか。注目が集まる。
(Full-Count編集部)