28年間ゼロ…佐々木朗希に期待される初の栄冠 由伸移籍で混戦か、求められる“完走”
ロッテは28年間最多奪三振のタイトル獲得者がいない
昨季まで3年連続投手4冠に輝いていた山本由伸投手がドジャースへ移籍し、今季のパ・リーグ先発投手はタイトル争いが熾烈になりそうだ。ロッテ・佐々木朗希投手の“初タイトル”に期待も高まる。ロッテでは最多奪三振のタイトル獲得者が28年間“不在”だ。
佐々木は昨季、7月に左脇腹の肉離れで離脱するなど、7勝に終わった。シーズンを完走したことはなく、未だ2桁勝利もゼロ。とはいえ、2022年には史上最年少で完全試合を達成した他、13者連続奪三振をマークし、連続打者奪三振の日本新記録を樹立した。
昨年3月の野球日本代表「侍ジャパン」にも選出され、WBC制覇に貢献。株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、奪三振割合は39.1%。90イニング以上を投げた投手の中では、26.6%の山本に大きく差をつけ1位だった。
ロッテでは1995年に伊良部秀輝投手が最多奪三振のタイトルを手にしてから、12球団ワーストの28年間獲得した投手がいない。佐々木はシーズン完走さえすれば、タイトル獲得は確実か。数々の偉業を成し遂げた22歳だが、NPBでのタイトルは未だなし。早期のメジャー移籍を志望しているともうわさされているが、渡米前に実績を積み上げたい。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。