33億円予想も続く“沈黙” ノーノー直後に暗転した成績…元エ軍右腕の決まらぬ去就
元エンゼルス・ローレンゼンの去就決着が見えてこない
元エンゼルスで、フィリーズからFAとなっているマイケル・ローレンゼン投手の去就決着が見えてこない。ただ、先発投手として注目されているのは米最大移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は「市場に残っている、より興味深い投手の一人」として注目している。
ローレンゼンは昨季タイガース、フィリーズの2球団でプレー。29試合登板(25先発)で9勝9敗、防御率4.18をマークした。ただ、タイガースとフィリーズでは「異なったストーリーが見えてくる」。タイガースでは18登板で5勝7敗、防御率3.58だったが、フィリーズ移籍後は8月9日(日本時間10日)の本拠地・ナショナルズ戦でノーヒットノーランを達成したものの、11登板で4勝2敗、防御率5.51。移籍前は105回2/3で27四球だったが、移籍後は47回1/3で20四球と安定感を欠いた。
「フィラデルフィアでは124球のノーヒットノーランを含む印象的な2度の先発登板で始まり、シーズン防御率をわずか3.23まで下げたものの、その後は低迷した。30回1/3を投げて30失点(自責点27)、わずか18奪三振に対してなんと15四球という悲惨なフィニッシュでローテーションから外された。プレーオフ期間中は、少し起用された程度だった」
移籍前と移籍後。どちらがローレンゼンの本来の姿なのか。ただ、先発投手を欲しているチームは多いのは間違いない。トレード・ルーマーズは「これまでのところ市場では目立った動きがない。しかし彼のような投手に興味を持っているチームがたくさんいることは明らかだ」として、古巣のエンゼルスやジャイアンツ、パドレス、レッドソックスなどの獲得候補となる球団を挙げた。
トレード・ルーマーズはローレンゼンの新たな契約について、「2年間でわずか2200万ドル(約32億6000万円)の保証(契約)」と予想している。キャンプインは迫ってきている。昨夏初めてオールスター戦にも選出された右腕は、どのような結末を迎えるのだろうか。
(Full-Count編集部)