広島24歳逸材の“魔球”が記録した「10.5」 打者圧倒の威力…出現待たれるドラ1左腕
黒原拓未投手は昨季17試合に登板し6勝1敗、防御率2.58の成績だった
昨年は2位ながらも、優勝した阪神には11.5ゲーム差と大きく離された広島で、24歳の好投手が投手層を厚くする存在になりそうだ。入団3年目を迎えた黒原拓未投手の必殺のカットボールが、セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTAのデータで抜群の数字を残している。
2022年ドラフト1位で関西学院大から入団し、球団のレジェンドOBの大野豊氏が背負った「24」をつける黒原は昨季こそ1軍で5試合登板に終わったが、2軍では17試合に登板し6勝1敗、防御率2.58の成績を残した。
株式会社DELTA(https://1point02.jp/)によると、カットボールによる失点増減の合計「wCT」は、2軍で登板した全投手のトップタイとなる「10.5」で、規定投球回に達している中では黒原が単独トップ。カットボールの威力を示している。
昨年の広島のチーム防御率は3.20と悪くはなかったが、508失点は5番目に多かった。2桁勝利を挙げたのは同じサウスポーで11勝の床田寛樹投手のみ。若き左腕が6年ぶりの優勝を目指す広島に勢いをもたらすのか、注目される。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。