西武を救うスピードスターは“第2の周東” 2軍断トツ「6.0」…フィールド駆け巡る脅威
西武・滝澤は昨年2軍で、盗塁外の走塁での得点貢献で1位だった
西武の高卒3年目、滝澤夏央内野手は“ポスト源田”の期待が寄せられている。過去2年間で計64試合に出場した他、昨年は2軍で突出した数値を記録していた。
20歳の滝澤は2021年育成ドラフト2位で新潟・関根学園高から入団。164センチ、65キロと小柄ながら1年目の5月に支配下登録され、1軍で48試合に出場した。昨年も16試合に出場し、2軍では82試合、打率.230、1本塁打、11盗塁だった。
セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、盗塁以外の走塁での得点貢献「UBR」は2軍で最高値の6.0をマークした。これはリーグの平均的な走者と比べてどれだけ多く走塁で得点を生み出したかを表し、安打の際の進塁、タッチアップ、併殺崩しなどが評価の対象となる。2位はブライト健太外野手(中日)で5.1だった。
西武は昨季、チームUBRがリーグ4位の-5.5と低迷した。新たなスピードスター台頭が期待される中、滝澤も候補に挙がる。課題は打撃で、昨年は1軍で打率.188、2軍では.230。弱点を克服してソフトバンク・周東佑京内野手のような存在になれるか、注目される。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。