トレード移籍の元ドラ1、牙をむく「10.6」の破壊力 新天地で覚醒へ…磨いた“魔球”
燕に移籍の宮川哲…昨年は西武2軍で防御率と勝率のタイトルを獲得
西武から交換トレードでヤクルトに移籍した宮川哲投手は、1軍キャンプメンバーに選出された。4年目の昨年は4登板に終わったが、2軍では“2冠”に輝いた他、セイバーメトリクスによる指標でも抜群の数字を記録していた。
宮川は2019年ドラフト1位で西武に入団。1年目から救援で活躍し、3年間で123試合に登板した。先発に挑戦した昨年は4登板で1勝2敗、防御率7.16に終わったものの2軍では防御率2.45、勝率.750で最優秀防御率と最高勝率の2冠に輝いた。
セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、フォークによる失点増減の合計「wSF」は「10.6」の高数値で2軍の規定に達した投手では1位、全ての投手の中でも2位の高数値だった。
ヤクルトは5位に終わった昨年、チーム防御率はリーグワーストの3.66だった。投手陣再建が急務の中、28歳の元ドラ1右腕への期待は高まる。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。