巨人25歳が持つ12球団No.1の“宝刀” 指揮官も絶賛した好素材…叩き出した「2.29」
2年連続の2桁勝利を目指す山崎
巨人の山崎伊織投手は、2月からスタートする春季キャンプで1軍スタートとなった。昨季は10勝(5敗)を挙げるなど、23試合に登板。防御率もリーグ9位の2.72をマークし、今季も先発ローテの一角として大きな期待が寄せられている。
山崎伊は、東海大4年時の2020年6月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、社会人野球に進むとされていたが、同年のドラフトで巨人が2位で指名。2021年はリハビリに充てることを想定して入団し、2022年以降は怪我から復活してチームの戦力となっている。
2022年の春季キャンプでは、ブルペンを見守った阿部慎之助監督(当時は作戦兼ディフェンスチーフコーチ)も「スゴいでしょ?」と絶賛。徐々に成長を遂げ、いまやローテに欠かせない存在になった。
昨季は直球の平均球速も前年の144.2キロから147キロに大きく向上。WHIPも0.97と抜群の数値を記録し、被打率は.2207で、阪神の村上頌樹に次いでリーグ2位だった。
力強い直球に加え、切れ味鋭い変化球も武器。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、昨季はフォーク100球当たりの失点増減を示す「wSF/C」は規定投球回を投げた投手の中で12球団トップの2.29をマークした。
チームの先発陣では左腕のフォスター・グリフィン投手や、ヨアンデル・メンデス投手が残留。若手でも山崎伊のほかにも戸郷翔征投手や、赤星優志投手がいる。頼もしい投手陣で、2年連続のBクラスからの脱却を目指す。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。