同僚と大喧嘩でテレビ破壊…アルコール依存症で離脱 改心した右腕に訪れた再起の舞台
ヤンキースからFAになっているヘルマンが、6球団と交渉中と報じられた
ヤンキースからFAになっているドミンゴ・ヘルマン投手が、6球団と交渉中だと米ニューヨーク・ポスト紙が報じている。昨季は完全試合を達成したが、粘着物質検査の違反で退場、クラブハウスで暴れてアルコール依存症の治療を受けるなど散々。それでもFA市場で人気を集め、チャンスが巡ってきそうだ。
ヘルマンの状況を知る情報筋によると、6球団にはブルージェイズとオリオールズが含まれ、ヤンキースの地元ライバルであるメッツも入ってはいるが「最も可能性が低い」としている。アルコール依存症の治療プログラムの必要な工程を全て終了し、現在も自主的に専門家の元に定期的に通っているという。
米全国紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」によると、チームメートと対立したヘルマンは、ソファーをひっくり返して、テレビを破壊したという。その後、制限リスト入りして最後の数か月はチームを離れていた。関係者は「彼は順調だ。とても一生懸命に取り組んでいる。以前は心を乱す要因がいくつもあったが、そういう要素から離れ、今はいい状態にある」としている。
その他にも、浮き沈みの激しいシーズンを送った。5月には粘着物質の検査に違反したため退場。しかし、6月28日(日本時間29日)に敵地で行われたアスレチックス戦で11年ぶり、史上24人目となる完全試合を達成した。2019年から2020年の間には、DV規定違反で81試合の出場停止処分を受けたこともある。
しかし、山本由伸投手がドジャースと超大型契約を結ぶなど、今オフは先発の価値が高まっている。ヘルマンにもメジャー契約を提示されることが予想され、「波乱万丈だったヤンキース時代、そして人間として改心しようとしたこのオフを経て、ヘルマンにもう一度チャンスが巡ってきそうだ」と締めている。
(Full-Count編集部)