“最後の1枠”で選出の中央学院、監督は涙 発表時は固い表情も「抑えられない感情が」

選抜出場が決まり涙を流した中央学院・相馬幸樹監督【写真:宮脇広久】
選抜出場が決まり涙を流した中央学院・相馬幸樹監督【写真:宮脇広久】

“最後の1枠”で選出された中央学院

 3月18日に開幕する第96回選抜高校野球大会の出場校を決める選考委員会が26日、大阪市で行われ、中央学院(千葉)が「関東・東京」の“最後の1枠”で6年ぶり2度目の選出。同校の相馬幸樹監督は涙を流し、選手の下へ向かった。

 選手とは別室の報道陣の前で発表の中継を見ていた相馬監督は、選出が決まった際は硬い表情を崩さず、隣に座る福嶋翔平野球部長と握手。立ち上がり、関係者に無言のまま頭を下げていた。しかし、選手の下へ移動する際に涙をこらえきれず、ハンカチで涙を拭った。

 相馬監督は「発表の時は冷静な気持ちでいられたのですが、子供たちがグラウンドに集まっている姿を見た時、抑えられない感情が出てきてしまいました」と心境を明かした。

 中央学院は昨秋の関東大会8強で、同じ桐光学園(神奈川)や、東京大会準優勝の創価(東京)と最後の1枠を争うと見られていた。選考委員会ではしぶとい打者が揃っていることや、投手力の層が評価されて選出となった。指揮官は「同じ気持ちで選考結果を待っていた(落選した)相手校の皆さんの気持ちを思うと、身が引き締まります。瀬戸際で生き残った運を生かして、頂点まで駆け上がりたいと思います」と意気込んだ。

(Full-Count編集部)

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